加齢で増えてくる白髪の予防と対策

年齢を重ねるにつれてどんどん増えてくる白髪。何も対策しなければ、白髪はそのまま増えていく一方です。原因を知って、改善につなげていきましょう。

白髪が増える原因とされているのが、他の物質を酸化させる力の強い活性酸素の存在。よく「体がサビる」なんて表現をしますが、それはこの活性酸素が増えている証拠です。活性酸素というのは、ストレスによって増えてしまいます。白髪が増えてくる30代や40代はちょうど働き盛りで、仕事によるストレスを感じている人も多いでしょう。女性の場合はそれに加えて出産や子育てといった問題も重なり、自分で気づかないうちにストレスが溜まっていることがあるのです。あまりに強いストレスがかかると、血管が収縮して血流を悪化させてしまいます。そして髪に必要なメラニンの生成に必要なチロシンの供給も滞り、白髪の増えやすい体質になってしまうのです。

また、生活習慣の乱れも活性酸素の増える原因となります。例えば睡眠不足。22時~翌2時は成長ホルモンが多く分泌され、髪の成長や細胞の代謝を促進してくれる時間帯なのですが、睡眠時間が減ってくるとそのターンオーバーに異常をきたしてしまいます。また、年齢を重ねると睡眠の質が落ちて細胞を十分に修復できず、白髪が増えてしまうのです。また、食生活も気にしたいところ。若い頃のように好きなものを好きなだけ食べていると、栄養バランスが崩れてきてしまいます。髪に十分な栄養が行き渡らないとそれだけ白髪のリスクが増加するため、白髪に効果的な栄養素を意識した食事をとりましょう。

そして加齢によって頭皮の皮脂量が減ってくるのも原因の1つ。頭皮がダメージを受けると活性酸素が増え、結果として髪色に影響を与えるメラノサイトも減ってきます。皮脂量は30代から低下しはじめ、60代にもなるとその量はなんと10代の半分以下。頭皮のコンディションには注意しないといけません。

細胞の衰えは自然の摂理ともいえるものですが、その速度を決める活性酸素の増加は工夫次第で食い止めることができます。白髪の進行スピードを遅らせるためにも、生活習慣の改善や正しいシャンプー選びを行いましょう。もしかしたら悩みの種だった白髪が改善されるかもしれません。